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村長行政報告要旨 議会9月定例会議 2023年度

1 財政状況

 令和4年度の普通会計決算は、実質収支、単年度収支ともに黒字となり、基金収支を含めた実質単年度収支も3億6529万円の大幅な黒字で、2年連続の黒字となりました。
 各指数で改善傾向が見られましたが、主な要因は地方債残高の減とそれに伴う公債費の減となっています。

2 高橋よしひろ画業50周年記念事業

 本村出身の漫画家、高橋よしひろ氏の画業50周年を記念し、その御功績をたたえるとともに、これまでの村のPRや各種事業への御尽力に対し、感謝の気持ちをお伝えする場として、後援会などの関係者と共に11月4日、記念式典及び記念祝賀会を挙行する予定としています。また、記念事業として10月28日から11月5日までの9日間、複製原画を展示する特別展示会を開催し、期間中にはサイン会も計画しています。

3 第35回首都圏なるせ会総会 

 令和5年度の通常総会は、11月12日に東京都台東区の浅草ビューホテルを会場に開催されることとなりました。令和2年度から中止としていたため、4年ぶりの通常開催になります。

4 定住促進住宅建設事業

 7月14日、移住定住住宅の地鎮祭が執り行われ、7月24日には、田子内地区住民を対象とした事業説明会を開催しています。
 完成予定は1月下旬で、2月から入居可能になる予定ですが、少しでも早く入居できるよう、工事を進めているところです。入居募集は12月上旬に開始する予定です。

5 ふるさと納税

 7月末時点での寄附実績は、479件で355万円となっており、前年同期と比較して、件数で173件の減、金額で168万5000円の減となっています。

6 秋田栗駒リゾート株式会社

 6月23日、株主総会が開催され、令和4年度の決算が承認されました。令和4年度は、単年度収支で1609万円の黒字となっています。
 今年度の営業状況は、従業員不足により栗駒山荘にサービス体制を集約し、ホテルブランは、一般の宿泊やレストランの営業を休止し、日帰り入浴と予約制の宴会のみの営業としています。このため、前年に比べ売上げはかなり落ち込んでいますが、ダム工事事業者へ客室を提供していることから、毎月一定の売上げが入ってきています。なお、12月からは平常営業を再開する予定としています。
 栗駒山荘は、大規模改修工事により使用できる客室が少なかった影響と国の宿泊助成が減少した影響もあり、4月から7月までは売上げが前年より2割ほど落ち込みましたが、工事が順調に進み、7月28日から全室利用可能となったことに加え、8月は天候にも恵まれ、前年を上回る売上げとなる見込みです。

7 光ファイバケーブル等の民間移行 

 村では、平成21年度に総務省の地域情報通信基盤整備推進交付金事業を活用して村内全域に光ファイバ網を構築し、IRU契約により通信事業者に貸し出し、高速ブロードバンド環境を整備しています。
 当時整備した設備は10年以上経過し、今後、老朽化に伴う設備の更新や利用者ニーズ、技術革新に対応した設備の高度化等により財政負担の増加が懸念されます。
 現在、NTT東日本と光ファイバケーブル及び関連設備の民間移行協議を進めています。

8 デジタル田園都市国家構想

 デジタル技術を活用した地域の課題解決等に向けて取り組むため、今年3月に「地域へのデジタル実装促進に向けた計画策定支援事業」(内閣府)に応募し、採択となりました。
 本事業は、国から委託を受けた事業者がデジタル実装促進に向けた地域の計画づくりを伴走支援するものです。6月に国の委託事業者が決定し、年内の実施計画策定に向けて、現在プロジェクトチームで取り組んでいます。

9 新型コロナウイルス感染症関連

 新型コロナウイルスの患者数が8月に入ってから増加しており、8月24日には、1医療機関当たり28.48人と5月の5類移行後における最多感染者数を更新し、第9波に入ったとみられています。
 秋に開始するワクチン接種の内容が国から示され、今回は生後6か月以上の希望者が対象となります。村としては、国から配分されるワクチン量を基に、9月29日に75歳以上の方から接種を開始する予定です。

10 7月の大雨

 7月14日からの前線により秋田県内では記録的な大雨となり、各地で甚大な被害を受けています。村では、7月16日未明に大雨警報が発令され、同日午前6時に東成瀬村災害警戒部を設置し、災害対応に当たりました。
 村内で確認された被害は、村道や林道、治山関係への土砂の流出等6件が報告されていますが、既に仮復旧で対応済みの箇所もあります。
 今後詳細な調査や本復旧に向けて対応してまいります。
 また、大雨により被災した自治体への応援職員の派遣要請が秋田県からありました。期間は7月21日から8月31日までとなっており、秋田県での配置調整の結果、最終的には職員2名を延べ6日間、秋田市へ派遣しています。

11 保育園送迎バスへの安全装置

 本年4月1日以降、保育所・幼稚園等において送迎バスに安全装置を装備することが義務付けられました。村においては、6月15日になるせ保育園の送迎バスに安全装置を取り付けました。
 この装置はあくまでもヒューマンエラーを補完するものであり、引き続き子供の乗り降りの際は、職員の点呼や子供の顔を目視する等、置き去り防止対策を確実に実施するよう、保育園に要請しています。

12 簡易水道事業

 現在は、主に平良地区内の幹線道路に配水管の布設工事を行っており、今後は各家庭の給水管布設工事を引き続き実施する予定です。

13 需要に応じた米生産

 県の情報によると、全国的な米の需要量の減少に伴い、全国の6月末在庫量は21万トン減少して197万トンとなり、米価の安定が見込まれる200万トンの範囲内に収まっています。本県においても、需要量は前年から0.2万トン増加したものの、4年産米において大幅に作付転換に取り組んだことから、6月末時点の在庫量は11万トンと、適正在庫量とされる10万トンから12万トンの範囲内に収まっています。

14 水稲の作柄状況

 今年度の水稲は、7月末以降これまでにない高温多照が続いているため出穂期が早まり、平年より稲刈りが早まる見通しです。

15 有害鳥獣対策

 8月末までの村内における有害鳥獣の目撃情報ですが、ツキノワグマ17件、イノシシ5件の合計22件寄せられています。
 8月に入り、住宅周辺や路上、農地でのツキノワグマの出没が相次いだため、村の鳥獣被害対策実施隊員が、目撃情報を基に民家に近い村内の延べ6か所にワナを仕掛けました。その結果、ツキノワグマを重里台地区で3頭、谷地地区で1頭捕獲しています。

16 建設事業関連

 村の建設事業は、発注計画に基づき順次進めています。現在実施している村中橋及び手倉橋メンテナンス工事は、車両通行止めによる工事となっています。今後の工事の予定ですが、緊急自然災害防止対策事業として、合居川護岸補修工事を11月に発注する予定です。また、平良地区の村道上ノ沢線法面補修工事を行うための補正予算を計上しています。
県道横手東成瀬線においては法面対策工事が実施されており、入道地区より先が時間帯通行止めとなっています。

17 主要地方道横手東成瀬線整備促進期成同盟会総会

 8月24日、横手市松與会館において、秋田県議会議員を始め、秋田県建設部道路課、平鹿・雄勝地域振興局から来賓を迎え、横手市三又地区役員及び岩井川部落役員の44名が出席し、通常総会が開催されました。

18 ジュネス栗駒カントリーパーク

 ジュネス栗駒パークゴルフ場は、8月27日現在の利用者数が3947人となっており、前年同期に対し3人の増となっています。

19 成瀬ダム事業関連

 ダム本体工事は、現在、堤体打設を行っており8月末時点において約72%まで進捗しています。堤体を造るCSG材料は、これまでダンプトラックにより運搬していましたが、7月からはベルトコンベアを稼働させ、 5月には、一月あたり28万立方メートルを記録しており、工事が最盛期を迎えています。

東成瀬村