村長行政報告要旨 議会6月定例会議 2023年度
1 電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金
価格高騰の影響を受けた生活者や事業者に対し必要な支援を実施するための電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援地方交付金が追加交付されることになり、3018万7000円が配分されました。
この交付金を活用し、低所得者世帯支援として1世帯当たり3万円を支給するとともに、全村民を対象に1人当たり1万円の応援クーポン券を発行する予定としています。
また、県が主導するエネルギー価格高騰の影響を受けた介護施設や保育所に対する助成事業を実施することにしています。
2 東成瀬駐在所の全改築
横手警察署東成瀬警察官駐在所の老朽化に伴い、建物の建て替えが行われます。現在の建物はまもなく解体工事が始まる予定となっており、これに伴い駐在所長は増田幹部交番に勤務し、東成瀬地域を巡回する体制となっています。
新しい建物は、今年度中に現在の場所に建築される予定です。
3 高橋よしひろ画業50周年記念事業
本村出身の漫画家、高橋よしひろ氏が令和3年に画業50周年を迎えています。
村では、地元との繋がりの強さに言及し、様々な形で故郷を応援してくださっているご功績に対し、記念事業を予定していたところ、コロナ禍により開催の延期を余儀なくされていました。
しかし、コロナ禍も一定の落ち着きを見せており、11月上旬に記念式典を開催する予定とし、その他記念事業の内容について、後援会など関係者と協議していきます。
4 ふるさと納税
令和4年度のふるさと納税は、2473件、2056万6000円となり、初めて2000万円の大台に達しました。前年度に比べ、件数で46件、金額で238万円の増となっています。
5 地域おこし協力隊関連
地域おこし協力隊は、4月から本日6月1日まで新たに14名が着任し、総勢52名となり、各自村内での活動のほか、観光物産協会との連携を図りながら村の観光資源の発掘や情報発信、文化財保護など多様な活動に従事しています。
6 東成瀬テックソリューションズ株式会社
なるテックでは、地域おこし協力隊員の急増に伴う住宅不足という本村の課題に対し、空き家の改修をはじめ新たな住宅整備に会社としても取り組んでいます。
6月より田子内地内で3LDK5戸の社宅建築に着手し、10月下旬の完成及び入居開始を予定しています。
7 移住定住住宅
今年度、1LDK4戸、2LDK4戸の合計8戸の移住定住住宅建設事業について公募型プロポーザルを実施したところ、1社から参加申込みがあり、提出された企画提案書を東成瀬村プロポーザル審査委員会で審査した結果、株式会社鈴木建設工業が契約候補者として選定されました。
8 秋田栗駒リゾート株式会社
秋田栗駒リゾート株式会社の令和4年度の決算が単年収支で黒字になる見込みとなりました。
前年度に引き続き、コロナの影響で日帰りの会食や宴会利用者はコロナ禍前に比べると減少しましたが、紅葉時期に天候に恵まれた影響もあり、入浴利用者は前年度より増加しています。
宿泊利用者は、栗駒山荘の大規模改修工事により使用できる客室が少なかった影響で、前年度に比べ若干減少しているものの、宿泊助成やクーポン券の効果などにより、一定の売上げと収益は確保された状況となりました。
スキー場は、料金の値上げや県のスキークーポン等の効果により前年度より売上げが増えており、パークゴルフ場は、前年度並みの売上げとなっています。
8 地域活性化起業人
7月から銀河ソフトウェア株式会社より1名追加で派遣していただき、本村のデジタル田園都市国家構想プロジェクトチームへ参画し、専門的な知見からデジタル化にかかる各種事業の企画や立案に従事していただくこととしています。
9 インバウンド等観光誘客促進事業
四季折々の自然や成瀬ダムという観光資源に仙人修行など体験型メニューを加えた新たな観光コンテンツを造成するため、村観光物産協会では、観光庁が公募する補助事業の採択を目指し、動き始めています。
村としても、今後、観光物産協会が主体となって取り組む観光コンテンツの造成に加え、観光PR等による観光誘客の促進、特産品の開発や販売経路の開拓・拡大を支援すべく、今回の補正予算に計上しています。
10 消防防災関連
4月25日、平良地区でたき火が原因とみられる原野火災が発生しました。広域消防及び消防団が出動し消火に当たり、延焼も最小限に鎮火しています。
翌日の26日には消防団幹部会を開催し、今年度の年間活動計画及び意見交換等を行っています。
また、7月9日に村消防訓練大会を開催することとしています。
5月25日には栗駒山系遭難対策協議会総会を4年ぶりに開催し、遭難防止対策の確認等について、近隣自治体及び関係機関と協議を行いました。
6月27日に、県と共催で土砂災害防災訓練を岩井川地区で開催することが決定し、内容が決まり次第、関係住民及び団体等へ周知の上、訓練の参加とご協力を呼びかけていきます。
11 交通安全及び防犯指導関連
5月9日に、交通指導隊と防犯指導隊の合同会議を開催し、今年度の重点内容の確認や活動計画等の協議を行いました。
12 国民健康保険の運営状況
国保税は、これまで国民健康保険運営協議会において決定された方針と国保改革に伴う医療費等の動向を見ながら据置きとしてまいりました。
今年度においても、試算結果をもとに医療費の推移や基金の状況等を勘案した結果、十分に健全な財政運営が可能と判断し、税率の改正は行わず据え置くこととしています。
13 介護予防移送支援事業
介護予防第1号被保険者(65歳以上の高齢者)を対象に、要介護状態を予防することを観点に実施する「買物を中心とした移送支援事業」の実証試験を計画しています。
既に応募があった村民ボランティアの協力を得て、6月・7月・9月に計6回実施する計画で進めています。
14 簡易水道事業
簡易水道事業の財源となる国庫補助金は、満額交付の内示となり、計画どおり事業が進捗しています。
15 今春の稲作状況
村内の稲作状況は、例年に比べて雪消えが早く、育苗センターでの生育も概ね順調に進み、現在、田植作業が進められています。
気温の変化が大きい状況が続いていること、また、梅雨の時期を迎えることから、天候不順時の生育管理を注視するとともに、農業総合指導センターの巡回事業などにより情報収集に努め、農家の皆様へ情報提供を行っていきます。
16 水と緑の森づくり税等林業関係事業
秋田県水と緑の森づくり税を財源とするマツ林・ナラ林等景観向上事業では、昨年に引き続き、岩井川地区において、枯死したナラ林の伐倒処理を実施する予定です。
17 森林環境譲与税関連事業
森林管理経営意向調査は、前年度から繰越した、椿川字狼沢地内の77.48haを行います。
新規事業として、道路脇等危険樹木被害防止伐採事業を実施するための経費を今回の補正予算に計上しています。
18 農業委員の選任
令和5年7月19日で任期満了となる農業委員候補者を4月10日から募集したところ、団体推薦を受けた8名の方から応募がありました。
東成瀬村農業委員会の委員の選任等に関する要綱に基づき、選考委員会の審査結果をもとに人事案を提出します。
19 建設関連事業
今年度の社会資本整備総合交付金事業は、村道滝ノ沢平良線舗装補修工事を平良地区で実施する予定として発注の準備を進めています。
国庫補助事業を活用した橋りょう長寿命化事業は、岩井川地区の村中橋の架け替え工事に着手しています。今年度は、手倉橋の修繕工事も計画しており、工事期間中は通行止めが必要になります。
20 ジュネス栗駒カントリーパーク
5月12日の国道397号の部分開通に合わせてオープンしています。今年度も多くの方々にご利用いただくため、芝の張り替えや暗渠の整備等、施設の充実に努めていきます。
21 成瀬ダム事業関連
令和5年度の成瀬ダム建設事業予算は、約229億円で前年度から約3億円の減額となっています。
今年度の堤体打設工事は、計画打設量が184万立方メートルでピークとなり、進捗率は全体の90%となる見込みで最盛期を迎える予定となっています。