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村長行政報告要旨 議会6月定例会議 2020年度

1.新型コロナウイルス感染症関連について
 本村では、4月8日に新型コロナウイルス感染症対策本部を設置し、村の対処方針を定め、感染防止、住民への情報提供を図るとともに、村広報配布に合わせ各戸状況把握のため、聞き取り調査の実施など、対応に当たってまいりました。
 また、秋田県内では、政府からスポーツや文化イベントの自粛を要請されたことを受け、中止や延期が相次ぎ、本村でも、小・中学校の臨時休校を始め、村主催のイベントは、8月まで軒並み中止となり、夏の成人式も1年先送りして開催することとしております。
 特別定額給付金は、6月8日で対象928世帯2505人に対し、925世帯2501人へ給付を終える状況となっております。また、子育て世帯支援、飲食・宿泊業支援のクーポン券事業など、生活支援と地域経済の消費喚起策を盛り込んだ「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金事業」の関連予算を本定例会議の補正予算に計上するとともに、今後の国、県の動きに応じ、地域経済の活性化に迅速に対処してまいります。

2.地域おこし協力隊について
 5月に首都圏から3名、県内から1名の応募があり、全員を採用しております。
 主に首都圏からの3名には観光、県内の1名には農業の業務を担っていただくこととしており、6月1日から1名が着任し、3名の方も準備が整い次第、順次着任する予定となっております。

3.ふるさと納税について
 5月末現在で353件、338万5千円で、前年同時期に対し、件数で97件、金額で166万5千円の増加となっております。

4.第三セクター関連について
 秋田栗駒リゾート株式会社の令和元年度の決算は、大変厳しい内容となっております。特にホテルブランは、慢性的な人手不足に加え、新型コロナウイルス感染症の影響により、売上げは大幅に減少しております。
 6月から通常営業となりましたが、ホテルブランについては、還暦や古希などの予約もすべてキャンセルとなるなど、当面は営業できる状況になく、栗駒山荘の営業が終了するまで、風呂や予約の宴会のみ営業する予定としております。
 また、栗駒山荘は、仙台圏や首都圏の宿泊者が多い施設ですが、緊急事態宣言による外出自粛や県を超えた移動の自粛などにより、予約のキャンセルが相次ぎ、6月も大変厳しい状況と予想しております。

5.検診事業について
 6月下旬から予定しております検診事業は、密閉・密集・密接の「3密」を避ける環境を整え、来場者の検温を行うなど感染防止の対策を講じた上で実施いたします。

6.国民健康保険の運営状況について
 今年度の国保税は、国民健康保険運営協議会において、国保改革の動向をとらえながら、当面の間は税率を据え置くこととし、不足が生じる場合は、財政調整基金により対応する方針を決定しております。
 今般の試算では、試算額が予算額を若干下回ったものの、基金繰入れにより所要額が確保できることから、村としても協議会の方針どおり税率の改正を行わず、据え置くこととしております。

7.簡易水道事業について
 中部地区簡易水道事業は、計画どおり進ちょくしております。
 工事関係では、幹線道路への水道管の埋設工事、浄水棟内の機械設備工事及び岩井川配水池の築造工事等の実施に向け、現在は必要な手続を順次進めております。

8.今春の稲作状況について
 4月と5月は低温の日が多く、苗の生育が心配されましたが、天候が回復し、田植作業は終盤を迎えております。
 今後は、梅雨時期を迎えることから天候不順等に対する生育管理を注視するとともに、農業総合指導センターの巡回事業において情報収集に努め、適宜、農家の皆様へ情報提供を行ってまいります。

9.中山間地域等直接支払交付金事業について
 令和2年度から6年度までの5年間は、第5期対策として実施されます。これまで取り組んでいる村内17組織は、すべて継続されるものと考えておりますが、新型コロナウイルス感染症の影響で当初のスケジュールより遅れております。

10.水と緑の森づくり税事業等について
 今年度のマツ林・ナラ林等景観向上事業は、平良地区の真木ノ沢地内において枯死したナラ林の伐倒処理を実施します。また、豊かな里山林整備事業では、ツキノワグマ等の野生動物が潜む可能性のある空間を排除し、人的被害の未然防止と景観向上等のため、肴沢地区の森林において、除伐・枝打ち・整理伐の施業を実施する予定となっております。
 なお、今年度から2か年、新たな県営治山事業が、肴沢地区の金山地内で始まります。

11.農業委員の選任について
 令和2年7月19日で任期満了となる農業委員候補者については4月8日から募集したところ、各種団体から8名の推薦がありました。

12.建設事業関連について
 パークゴルフ場は、5月18日の国道397号開通に合わせオープンしており、新型コロナウイルス感染症対策を徹底しながら運営しております。
 県関係の事業では、国道342号道路整備事業の川通工区が柳沢橋の整備と前後の改良舗装工事を実施することとなっており、本年度で完成する予定です。
 県道仁郷大湯線は、落石及び雪崩対策工事が継続で実施され、横手東成瀬線も災害防除の工事が予定されております。その他、防災対策として橋やスノーシェッドの補強工事が予定されております。
 また、総合流域防災工事として成瀬川の河道掘削が昨年に引き続き実施され、谷地の地滑り事業は、水路等の維持工事が予定されています。
 なお、国道397号は、岩手県による橋りょう補修工事に伴い、通行規制が実施されておりますが、6月22日正午の開通予定となっております。

13.成瀬ダム事業関連について
 国の令和2年度の予算は、232億3200万円で、前年度比1.44倍の伸びとなっております。本体工事や国道342号の付替工事を継続するほか、林道の付替工事等を実施する計画となっており、6月2日にはダムの中心部であるCSGの打設が開始されました。
 また、成瀬ダム工事における新型コロナウイルス感染症対策は、国の基本的対処方針に基づき各工事会社に指導しており、各工事会社においても感染拡大防止に努めております。本格化する堤体工事、技術革新に伴う自動化施工などは、多くの現場見学者が訪れるものと期待しておりましたが、新型コロナウイルス感染症によりダム工事現場見学や特別見学会を中止せざるを得ない状況となっております。
 今後、終息に向かい再開できるようになりましたら、ダム見学を活用し村内に宿泊していただく企画に取り組んでまいりたいと考えております。

東成瀬村